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【数学ⅡB】2つの放物線の交点を通る直線【日本大・明治薬科大】

2つの放物線の交点を通る直線 数学IAIIB
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2つの放物線の交点を通る直線に関する問題

2015年 明治薬科大$a$ を定数とし,座標平面上の2つの放物線 $C_1:y=x^2-2ax+2a-1$ と $C_2:y=-x^2+4x+a-2$ を考える。任意の $a$ に対して $C_1$ と $C_2$ は異なる2点で交わる。それらの交点を通る直線を $l_a$ としたとき,$l_a$ の方程式は $y=\myhako$ であり,$l_a$ は $a$ の値にかかわらず定点 $\myhako$ を通る。
【考え方と解答】
 この問題で求めるものは直線 $l_a$ の方程式である。問題文に「任意の $a$ に対して $C_1$ と $C_2$ は異なる2点で交わる。」という記述を見て「本当にそうなのか?」と思って確認する人もいるだろうが,時間に余裕がなければ確認する必要はない。既に「断定」の形で書いているのだから,実際にそうなのだろう。何も疑う必要はない。ということで,2つの放物線 $C_1$ と $C_2$ の2つの交点を通る直線の方程式を求めよう。
 $C_1:y=x^2-2ax+2a-1~\cdots\cdots①$,$C_2:y=-x^2+4x+a-2~\cdots\cdots②$ とする。$①+②$ より
\begin{align*}
&2y=(-2a+4)x+3a-3 \\[4pt]&y=(-a+2)x+\dfrac{3}{2}a-\dfrac{3}{2}
\end{align*}
$a$ について整理すると
\begin{align*}
(-2x+3)a+(4x-2y-3)=0
\end{align*}
これが $a$ の値にかかわらず成り立つのは
\begin{align*}
-2x+3=0~かつ~4x-2y-3=0
\end{align*}
が成り立つときである。これを解いて,$x=\dfrac{3}{2},~y=\dfrac{3}{2}$
よって,直線 $l_a$ は $a$ の値にかかわらず定点 $\left(\dfrac{3}{2},~\dfrac{3}{2}\right)$ を通る。
ヒロ
ヒロ

2つの放物線が異なる2点で交わることについて説明しておく。

【$C_1$ と $C_2$ が異なる2点で交わる理由】
 $C_1:y=x^2-2ax+2a-1$,$C_2:y=-x^2+4x+a-2$ から $y$ を消去する(辺々を引く)と
\begin{align*}
2x^2-2(a+2)x+a+1=0
\end{align*}
判別式を $D$ とすると
\begin{align*}
D/4&=(a+2)^2-2(a+1) \\[4pt]&=a^2+2a+2 \\[4pt]&=(a+1)^2+1>0
\end{align*}
となり,$a$ の値にかかわらず $D>0$ となる。したがって,$a$ の値にかかわらず,2つの放物線 $C_1$ と $C_2$ は異なる2点で交わる。
ヒロ
ヒロ

上でも説明したように,こんなことを試験時間中に確認する必要はない。

ヒロ
ヒロ

試験時間には限りがあるのだから,有効に使うようにしよう。

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