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プッシュ型学習とプル型学習の違いとは?【塾・家庭教師・通信教材】

勉強法
塾・家庭教師・通信教材・独学それぞれの違いを知りたい。
自分にはどの勉強方法が合っているかが分からない。

このような悩みは誰にでもあると思います。

大学に進学するために学力を伸ばす手段として,塾・家庭教師・通信教材・独学など様々な方法があります。塾に通うことを考えても,集団塾・個別指導塾の形式があり,それを決めても,どの塾に通うのかなど,色々な事を考えなければなりません。

しっかりと考えるのが面倒になって「友達が塾に通っているから」という理由で,なんとなく友達と同じ塾に通っていませんか?あるいは,友達が独学だから自分も独学で頑張ろうとしていませんか?

人それぞれで合う勉強方法は異なります。あなたに必要なものは何かを考えなければなりません。

まず,学習スタイルを大きく分けると,プッシュ型とプル型があります。この分け方は,塾・家庭教師・通信教材などの分け方ではなく,サービスの違いによる分け方です。プッシュ型学習とプル型学習の特徴を知ることによって,あなたに合ったサービスを選ぶ1つの基準をもつことができます。

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プッシュ型学習とプル型学習の違いとは?

まず学習方法としては,プッシュ型学習とプル型学習の2つの方法があります。この2つの学習方法の違いから説明します。

プッシュ型学習

プッシュとは,push,つまり「押す」という意味です。一般的には,あなたの要望に関係なく供給されるものと考えて下さい。

日常生活では,TV番組・ラジオ・youtube動画などがプッシュ型になります。あなたが「こういうものを見たい」と思っていても,その思いには関係なく,放送・配信される内容は勝手に決められています。

勉強面では,学校の授業や集団授業の塾・予備校,個別の医系予備校,映像授業,通信教材などがプッシュ型と言えるでしょう。これらの授業のペースや授業内容などは,授業を提供する側によってすべて決定されます。プッシュ型では,あなたの要望が入り込む余地はないということになります。

プル型学習

次にプル型について説明します。

プルとは,pull,つまり「引く」という意味です。一般的には,あなたの要望に合わせて提供されるものと考えて下さい。

日常生活では,店に買い物に行ったり,探偵に依頼するという行為がプル型になります。家電量販店であなたが「動画編集をするのに適したPCが欲しい」と店員さんに伝えれば,それに適したPCをいくつか紹介してくれます。また探偵に「Aさんの行動を調べて欲しい」と依頼すれば,あなたの知りたいAさんの行動に関する情報を提供してくれます。

勉強面では,個別指導の塾・予備校,家庭教師,参考書学習,質問する行為などがプル型と言えるでしょう。個別指導や家庭教師では,基本的にあなたの望むペースで授業が行われます。授業内容についても「テスト前だから今日はこの部分を教えて下さい」と要望を出すこともできます。このようにあなたの要望に応じて,適したものが提供されるものがプル型です。

プッシュ型とプル型を合わせたハイブリッド型もある

提供されるサービスの中には,プッシュ型とプル型の両方を備えるタイプもあります。これをハイブリッド型と言うことにします。

例えば,塾や予備校の場合はプッシュ型ですが,授業以外の時間で質問できれば,知りたいことを教えてもらうことができるため,その部分ではプル型学習ということになります。

また,家庭教師の場合,ある程度の年間計画を立てることがあります。その場合,基本的にはその年間計画にしたがって授業を行うため,プッシュ型になります。しかし指導時間の一部を使ったり,授業時間の延長をして,分からない部分を補う授業をしてもらうことも可能なので,ハイブリッド型になります。

通信教材においても,添削課題を提出することによって,あなたが書いた答案を客観的に見たときの点数を知ることができます。

したがって,どのようなサービスであっても,一言でプッシュ型とかプル型とかは言えませんが,こういう視点を持つことが重要です。

プッシュ型学習とプル型学習のメリットとデメリット

一概にプッシュ型学習とプル型学習のどちらかが良いと言うことはできません。何故なら,それぞれにメリットとデメリットがあるからです。そのメリットとデメリットを知ることが重要です。

プッシュ型学習のメリット

ざっくり言うと,プッシュ型のメリットは「計画を立てなくて良い」ことです。

例えば,塾・予備校の授業や映像授業・通信教材では,志望校合格へのしっかりしたカリキュラムがあるため,任せておけばすべての範囲を教えてくれます。そのため,その流れについて勉強することで半自動的に志望校に合格できます。

プッシュ型学習のデメリット

逆にプッシュ型のデメリットとしては「流れに身をまかせてしまう」ことです。

塾・予備校の場合は「授業を受けているから安心」となる人もいます。これは授業を受けている人ではなく,保護者がその状態になることがあります。保護者の立場としては,大手予備校に通わせているから安心していても,授業を受けている子供は授業を実はあまり理解していないということもあり得ます。

授業を受けるだけでは,絶対に志望校に合格できません。授業を受けて,それを自分の中に落とし込んで身に付けた上で,自由に好きなときに引き出せるようにしなければなりません。

したがって「有名な予備校だから」とか「有名な通信教材だから」というブランドネームだけでサービスを選んだ場合,思考停止状態になっていることが多く,その状態で取り組んだとしても得るものは何もないでしょう。

プル型学習のメリット

プル型のメリットは「効率が良い」ことです。

プル型学習では,あなたの知りたいことを学習できるため,分からない問題があってもすぐに解決することができます

プル型学習のデメリット

逆にプル型のデメリットとしては「計画を自分で立てる必要がある」ことです。

プル型学習では,あなたの要望通りのサービスが提供されるため,嫌いな科目や単元を避けてしまうことが多いです。そうなると,嫌いな科目・単元の勉強時間が少なくなり,ずっとできないままでいることになります。

計画を立ててくれる個別指導塾や家庭教師であっても,あなたが「今日はこれを教えて下さい」と細かく指示を出せば出すほど,当初の計画は崩れていくため,計画通りに進むことはありません。

細かく指示を出したいのなら,あなたがしっかりと計画を立てる必要があります。しかし,計画を立てることができないなら,個別指導塾や家庭教師に任せた方が良い結果になることが多いでしょう。参考書学習による独学でも同じことが言えます。

したがって,プル型学習では,あなた自身が計画を立てて実行できるようにすると良いでしょう。

ハイブリッド型学習が最強

プッシュ型にもプル型にもメリットとデメリットがあるため,どちらのサービスを選んだとしてもデメリットを解消する努力をするようにしましょう。

つまり,どのようなサービスを選んだとしてもハイブリッド型になるようにすることで学習効率を上げることができます。

プッシュ型サービスを選んだ場合は,提供されたサービスをそのまま受けるだけでなく,積極的に質問したり,あなたが苦手だと思う単元に特化した参考書を買って勉強することも必要です。

プル型サービスを選んだ場合は,ある程度の年間計画を立てて,その計画に沿った指導をお願いしてみるのが良いでしょう。ただ,大抵は計画通りには進まないため,定期的に計画の見直しは必要です。また,テスト前・夏休み・冬休みなどでは,年間計画とは別に短期的な計画を立てることを考えた方が良いでしょう。

あなたの周りには,塾・予備校・家庭教師・映像授業・通信教材・参考書など様々なスタイルの学習方法があります。プッシュ型とプル型という視点で見ることによって,どのサービスが良いかを決める1つの基準になれば幸いです。

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