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2文字のカタマリを1文字で表す方法をマスターしよう

(2)を1文字消去で考えると,どれを消去するにしても面倒だなぁって思うよね?

そんな言い方をするってことは何か良い方法があるんですね!

(2) の式には,$a+b,\ b+c,\ c+a$ という2文字の和の形になってるね?今,与えられているのは,$a+b+c=0$ っていう式。ここから $a+b=-c$と変形できるよね?

それを代入してもあんまり楽になる気はしないんですけど・・・

確かに $a+b=-c$ の1つだけでは楽にはならないね。でも,$b+c=-a$, $c+a=-b$ とするとどうかな?

なるほど!3つの式を利用することで楽になるんですね。
a+b=-c,\ b+c=-a,\ c+a=-b
\end{align*}
(左辺)&=(-c)\cdot(-a)\cdot(-b)+abc \\[4pt]
&=-abc+abc \\[4pt]
&=0 \\[4pt]
&=(右辺)
\end{align*}
(a+b)(b+c)(c+a)+abc=0
\end{align*}

完璧だね!2つの文字のカタマリを1つの文字で表すこともあることを覚えておこう!
3つの文字の3乗の和を見たときに使う公式を知っておこう

じゃあラストの(3)をやっていこう。

(2)の説明を聞いた後なら,最初にどうするかは分かりますよ!
a+b=-c,\ b+c=-a,\ c+a=-b
\end{align*}
(左辺)&=a^2\cdot(-a)+b^2\cdot(-b)+c^2\cdot(-c)+3abc \\[4pt]
&=-a^3-b^3-c^3+3abc
\end{align*}

ここまでは良いですよね?

そうだね!問題はここからだ。

3つの文字の3乗の和が来たときは,次の因数分解公式を使うことを意識しよう!

そのまま使えますね!
a+b=-c,\ b+c=-a,\ c+a=-b
\end{align*}
(左辺)&=a^2\cdot(-a)+b^2\cdot(-b)+c^2\cdot(-c)+3abc \\[4pt]
&=-a^3-b^3-c^3+3abc \\[4pt]
&=-(a^3+b^3+c^3-3abc) \\[4pt]
&=-(a+b+c)(a^2+b^2+c^2-ab-bc-ca) \\[4pt]
&=0\quad (\because a+b+c=0)
\end{align*}

完璧だ!
まとめ

等式 $A=B$ を証明する際に,主に3つの方法があるのを押さえておこう!
- $A$ か $B$ の一方を変形して,他方を導く。
- $A,\ B$ をそれぞれ変形して,同じ式を導く。
- $A-B=0$ であることを示す。

一般的に,左辺か右辺のどちらか一方のみを変形する場合は,最初の方法を選択しよう。

そりゃそうでしょ・・・

両辺を変形する場合は,2番目の方法を選択するが,多くの場合は条件が付いているため,結局は3番目の方法を選択することになる。

なんで条件が付くと,2番目の方法ではなく3番目の $A-B=0$ を示す方法を選ぶんですか?

条件が付いた等式の証明では,与えられた条件があるからこそ,等式が成り立つんだよね?

そりゃそうです・・・

逆に言えば,その条件がなければ等式は成り立たないことになる。

なに当たり前のことを言ってるんですか!?何を言いたいのかさっぱり分かりません!

まぁ落ち着け・・・つまり,こういうことだ。

当然,すべての問題で必ずそうなるという訳ではない。例えば(1)でこのことを意識すると次のような解答になる。
&(左辺)-(右辺)=(a^2-2bc)-(b^2+c^2) \\
&=a^2-(b^2+2bc+c^2) \\
&=a^2-(b+c)^2 \\
&=(a+b+c)\{a-(b+c)\} \\
&=0\quad (\because a+b+c=0)
\end{align*}

なるほど!0になるにはそれなりの理由があるってことですね!

等式の証明問題では,その理由が与えられた条件になると・・・そういうことですか?

そういうこと!ただ,$C=0$ を利用しようとして,$A-B=C\times\boxed{~\hspace{4mm}\phantom{\rule[-1pt]{0cm}{7pt}}~~}$ と変形することが逆に面倒なこともある。問題に応じて柔軟に考えるようにしよう!

少しパワーアップした気がします!

この調子で頑張っていこう!