放物線と円で囲まれた部分の面積を求める方法を説明します。
円が関係する図形の面積を求める場合は,扇形と三角形の組み合わせを考えて計算することが重要です。
すべてを定積分で求めようとすると,無理関数の積分計算が必要となり,計算が大変になります。
また,そもそも無理関数の積分ができない場合は,式を立てても結局計算できないため,面積を求めることができなくなります。
そういう事態を防ぐためにも,図形の組み合わせ方を知って慣れることが重要でしょう。
2020年 摂南大
2020年 摂南大xy 平面上に,放物線 C:y=\dfrac{x^2}{4}-3 と原点Oを中心とする円 C’ があって,2曲線 C,~C’ は相異なる2点P,Qで接線を共有している。
(1) 円 C’ の半径は \myhako\sqrt{\myhako} である。
(2) P,Qによって分けられる円 C’ の弧のうち,長さの短い方を D とする。C と D が囲む部分の面積は \dfrac{\myhako}{\myhako}-\myhako\;\pi である。
(1) 円 C’ の半径は \myhako\sqrt{\myhako} である。
(2) P,Qによって分けられる円 C’ の弧のうち,長さの短い方を D とする。C と D が囲む部分の面積は \dfrac{\myhako}{\myhako}-\myhako\;\pi である。

ヒロ
円と放物線の共有点の個数についての基礎知識は,次の記事から手に入れよう。
【(1)の解答と考え方】
C’ の方程式を x^2+y^2=r^2~(r>0) とおく。C:x^2=4y+12 であるから,C,~C’ から x を消去すると
よって,円 C’ の半径は 2\sqrt{2} である。
【参考図】

C’ の方程式を x^2+y^2=r^2~(r>0) とおく。C:x^2=4y+12 であるから,C,~C’ から x を消去すると
\begin{align*} &(4y+12)+y^2=r^2 \\[4pt] &y^2+4y+12-r^2=0~\cdots\cdots① \end{align*}
2曲線 C,~C’ が相異なる2点P,Qで接線を共有するのは,①が y>-3 をみたす重解をもつときである。①の判別式を D とすると\begin{align*} \dfrac{D}{4}&=4-(12-r^2) \\[4pt] &=r^2-8 \end{align*}
D=0 のとき,r=2\sqrt{2} であり,このとき,①の重解は y=-2 となり y>-3 をみたす。よって,円 C’ の半径は 2\sqrt{2} である。
【参考図】

(2) P,Qによって分けられる円 C’ の弧のうち,長さの短い方を D とする。C と D が囲む部分の面積は \dfrac{\myhako}{\myhako}-\myhako\;\pi である。
【(2)の解答と考え方】
求める面積 S は図の色を塗った部分の面積である。

三角形POQは直角二等辺三角形であることが分かるから,
求める面積 S は図の色を塗った部分の面積である。

三角形POQは直角二等辺三角形であることが分かるから,
\begin{align*} \sankaku{POQ}=\dfrac{1}{2}\Cdota4\Cdota2=4 \end{align*}
となる。扇形POQの面積 T_1 は\begin{align*} T_1=\dfrac{1}{2}\Cdota2^2\Cdota\dfrac{\pi}{2}=\pi \end{align*}
また,y=-2 と D で囲まれた部分の面積 T_2 は6分の1公式を用いて\begin{align*} T_2=\dfrac{1}{6}\Cdota\dfrac{1}{4}\Cdota4^3=\dfrac{8}{3} \end{align*}
であるから\begin{align*} S&=T_1+\sankaku{POQ}-T_2 \\[4pt] &=\dfrac{8}{3}+4-\pi \\[4pt] &=\dfrac{20}{3}-\pi \end{align*}