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【数学II】6分の1公式は記述で使えない?【面積】

数学IAIIB
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6分の1公式の効果的な使い方

ヒロ
ヒロ

まずは簡単な問題で説明していくよ。

1997年 センターIIB・追試験$a$ を $a<1$ を満たす定数とする。点 $(1,1)$ を通る傾き $a$ の直線 $l$ と放物線 $C:y=x^2$ の交点の $x$ 座標は1と $\myBox{ア}-\myBox{イ}$ である。$l$ と $C$ で囲まれた図形の $x\leqq0$ の部分の面積は
\begin{align*}
\dfrac{\left(\mybox{ア}-\mybox{イ}\right)^{\myBox{ウ}}\left(\myBox{エ}-\myBox{オ}\right)}{\myBox{カ}}
\end{align*}
である。

プリントを次のリンクからダウンロードできます。
ヒロ
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まずは図を描いてどんな図形なのかを把握しよう。

1997年 センターIIB 微積分
ヒロ
ヒロ

ここまでは良いと思う。直線 $l$ を次のように描いた人は要注意だ。

1997年 センターIIB 追試 微積分

左側は全体の図に対して,今から面積を求めようとしている斜線部分が小さすぎますね。

右側は $l$ と $C$ で囲まれた図形の $x\leqq0$ の部分が存在しませんね。

ヒロ
ヒロ

上図のように描いてしまう人は,文字は常に正だと考えているか,与えられている $l$ の傾きの $a$ の条件を見ずに描いているんだろうね。

なるほど。そうならないように注意します。

ヒロ
ヒロ

問題文では,$a<1$ と定められている。これは,$l$ と $C$ のA以外の交点は $x\leqq0$ の部分にありますよってことを意味する。

原点とAを通るときに,ちょうど傾きが1だから,それより傾きが小さいってことですからね。

ヒロ
ヒロ

傾きが正なんて決められていないのだから,傾きを負にして考える図形が大きくなるようにするべきだね。

ヒロ
ヒロ

ということで次のような図を描こう。

1997年 センターIIB 追試 微積分

やっぱり6分の1公式は使えないですよ?

ヒロ
ヒロ

そのままでは使えないので,補助線を1本引こう!こんな風に・・・

1997年 センターIIB 追試 微積分
ヒロ
ヒロ

見やすいように色を付けるとこうなる。

1997年 センターIIB 追試 微積分

補助線1本で全然違って見えますね!

ヒロ
ヒロ

緑色の方は6分の1公式が使えるし,青色の方はただの三角形だからね。

ということは $C$ と $l$ の2つの交点のうち,Aじゃない方のBの $x$ 座標を求めれば終わりですね。

ヒロ
ヒロ

それはどうやって求める?

連立方程式じゃないんですか?

ヒロ
ヒロ

連立方程式から2次方程式を作るところまでは同じだけど,ここでは,それを普通に解くんじゃなくて,解と係数の関係を使う方法も身に付けておこう。

ヒロ
ヒロ

まぁ,実際にやってみよう。

$C:y=x^2$ と $l:y=ax-a+1$ より,$y$ を消去すると
\begin{align*}
&x^2-(ax-a+1)=0 \\[4pt]&x^2-ax+a-1=0
\end{align*}
ここで,Bの $x$ 座標を $b$ とすると,上の2次方程式の解は $1,~b$ であるから,解と係数の関係より
\begin{align*}
&b\times1=a-1 \\[4pt]&b=a-1
\end{align*}
$\myBox{ア}=a,~\myBox{イ}=1$

なるほど。結構良いかもしれないですね。

ヒロ
ヒロ

これで面積を求められるね。

$C$ の $x^2$ の係数が1で,2交点間の幅は $0-(a-1)=1-a$ だから,
\begin{align*}
(\textcolor[rgb]{0.47,0.95,0.5}{緑色}の部分)&=\dfrac{1}{6}\Cdota1\Cdota(1-a)^3=\dfrac{1}{6}(1-a)^3
\end{align*}
直線 $l$ の方程式が $y=ax-a+1$ だから,青色の三角形は底辺と高さがともに $1-a$ だから,
\begin{align*}
(\textcolor[rgb]{0.23,0.23,1}{青色}の部分)&=\dfrac{1}{2}(1-a)^2
\end{align*}
よって,求める面積 $S$ は
\begin{align*}
S&=\dfrac{1}{6}(1-a)^3+\dfrac{1}{2}(1-a)^2 \\[4pt]&=\dfrac{1}{6}(1-a)^2\{(1-a)+3\} \\[4pt]&=\dfrac{(1-a)^2(4-a)}{6} \\[4pt]&=\dfrac{(a-1)^2(4-a)}{6}
\end{align*}
\begin{align*}
\myBox{ウ}=2,~\myBox{エ}=4,~\myBox{オ}=a,~\myBox{カ}=6
\end{align*}

これは楽ですね!

ヒロ
ヒロ

補助線を引くことで6分の1公式を使えるようにするテクニックを身に付けよう!

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