ここでは多項式の割り算について説明します。
多項式の四則演算のうち,和・差・積についてはかなり練習してきたと思います。
2つの実数についての割り算なら簡単に理解できますが,「多項式の割り算」がどのような演算になるかは,学習前だと想像できないかもしれません。
しかし,一度でも「多項式の割り算とはこういうものだよ」と教えてもらえば,簡単に理解でき,計算できるようになるでしょう。
Contents
- ページ1
- 1 多項式の割り算とは
- ページ2
- 1 多項式の割り算
- ページ3
- 1 多項式の割り算の効率を良くしよう
- ページ4
- 1 多項式の割り算に関する問題
多項式の割り算とは
ヒロ
まずは多項式の割り算における商と余りについて知っておこう。
【多項式の割り算】
2つの多項式 $f(x)$ と $g(x)$ において,$f(x)$ を $g(x)$ で割ったときの商を $Q(x)$,余りを $R(x)$ とすると
2つの多項式 $f(x)$ と $g(x)$ において,$f(x)$ を $g(x)$ で割ったときの商を $Q(x)$,余りを $R(x)$ とすると
\begin{align*}
f(x)=g(x)Q(x)+R(x)
\end{align*}
が成り立つ。ただし,$R(x)$ の次数は $g(x)$ の次数より低い。f(x)=g(x)Q(x)+R(x)
\end{align*}