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【数学ⅡB】2つの円の交点を通る直線【武蔵大・兵庫医科大】

2つの円の交点を通る直線 数学IAIIB
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2つの円の交点を通る直線【武蔵大】

2019年 武蔵大2つの円 $A,~B$ を以下のように定義する。
\begin{align*}
&A:(x+2)^2+(y-2)^2=9 \\[4pt]
&B:x^2+y^2=4
\end{align*}
円 $A$ と円 $B$ の2つの交点を通る直線の方程式は
\begin{align*}
y=x+\dfrac{\myhako}{\myhako}
\end{align*}
である。
【考え方と解答】
2つの円の方程式の差を計算して
\begin{align*}
&(x+2)^2-x^2+(y-2)^2-y^2=9-4 \\[4pt]
&2(2x+2)-2(2y-2)=5 \\[4pt]
&4x-4y+8=5 \\[4pt]
&y=x+\dfrac{3}{4}
\end{align*}
ヒロ
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上の計算で出てくる「2乗の差」は「$a^2-b^2=(a+b)(a-b)$」を利用して計算している。

ヒロ
ヒロ

展開して計算するより速く,間違いにくいのでマスターしよう。

2つの円の交点を通る直線に関する問題【兵庫医科大】

2010年 兵庫医科大円 $C_1:x^2+y^2=9$ と円 $C_2:(x-a)^2+(y-b)^2=25$ の2つの共有点を通る直線の方程式が $2x+y+1=0$ となるとき,$a>0$ とすれば,$a+b$ の値は $\myhako$ である。
【考え方と解答】
2つの円の方程式の差を計算して
\begin{align*}
&x^2-(x-a)^2+y^2-(y-b)^2=9-25 \\[4pt]
&a(2x-a)+b(2y-b)=-16 \\[4pt]
&2ax+2by-a^2-b^2+16=0~\cdots\cdots①
\end{align*}
直線①が直線 $2x+y+1=0$ と一致するときは
\begin{align*}
2a:2b:(-a^2-b^2+16)=2:1:1
\end{align*}
が成り立つときである。これより
\begin{align*}
a=2b=-a^2-b^2+16
\end{align*}
となる。$a=2b$ を $2b=-a^2-b^2+16$ に代入すると
\begin{align*}
&2b=-4b^2-b^2+16 \\[4pt]
&5b^2+2b-16=0 \\[4pt]
&(b+2)(5b-8)=0 \\[4pt]
&b=-2,~\dfrac{8}{5}
\end{align*}
$a=2b,~a>0$ より,$b>0$ であるから,$b=\dfrac{8}{5}$
したがって,
\begin{align*}
a+b&=2b+b=3b \\[4pt]
&=3\times\dfrac{8}{5}=\dfrac{24}{5}
\end{align*}
ヒロ
ヒロ

最初でも説明したように,2つの円の方程式の差をとって直線の方程式を得たとしても,そもそも2つの円が共有点をもっていなければ何の意味もない。

ヒロ
ヒロ

ただ,今回は空欄を埋める問題だから,そのまま答えとしても良いだろう。

ヒロ
ヒロ

ちなみに求めた $a,~b$ の値のときに2つの円が共有点をもっているかについては,次のようにして確認することができる。

$a=2b=\dfrac{16}{5},~b=\dfrac{8}{5}$ のとき,2つの円の中心間の距離を $d$ とすると
\begin{align*}
d&=\sqrt{a^2+b^2}=\sqrt{5b^2} \\[4pt]
&=\sqrt{5}b=\dfrac{8\sqrt{5}}{5}
\end{align*}
また,2つの円の半径の和と差は
\begin{align*}
&(和)=3+5=8 \\[4pt]
&(差)=5-3=2
\end{align*}
であるから
\begin{align*}
2<\dfrac{8\sqrt{5}}{5}<8 \end{align*}
となる。したがって,$C_1$ と $C_2$ は2点で交わっている。
ヒロ
ヒロ

「2つの円の中心間の距離と半径の間に成り立つ関係式」と「2つの円の位置関係」の関係については,次の記事で説明している。

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