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【数学ⅡB】円と直線の共有点を通る円【早稲田大】

円と直線の共有点を通る円 数学IAIIB
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2点を通る円の捉え方

ヒロ
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平面上の2点を通る円の方程式を一般形ではない表し方を知っておこう。

【2点を通る円】
一言で「2点A,Bを通る円」と言われても様々な円が存在する。
2点A,Bを通る円
その中でも方程式を簡単に求めることができるものは,2点A,Bを直径の両端とする円である。
2点A,Bを直径の両端とする円
2点A,Bの座標をA$(a,~b)$,B$(c,~d)$ と定めると,線分ABが直径となる円 $C$ の方程式は
\begin{align*}
(x-a)(x-c)+(y-b)(y-d)=0
\end{align*}
となる。
2点A,Bを直径の両端とする円
2点A,Bを通る円 $D$ は「円 $C$ と直線ABの共有点を通る円」と捉えることができる。
2点A,Bを通る円はABを直径とする円と直線ABの共有点を通る円である
直線ABの方程式が $y=mx+n$ のとき,円 $D$ の方程式は
\begin{align*}
(x-a)(x-c)+(y-b)(y-d)+k(mx-y+n)=0
\end{align*}
と表すことができる。
ヒロ
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このように考えることで,3点を通る円の方程式も簡単に求めることができる。

円と直線の共有点を通る円【早稲田大】

2012年 早稲田大$xy$ 平面上に2点A$(2,~-1)$,B$(-3,~3)$ をとる。このとき,次の各問に答えよ。
(1) 点A,Bを通る円の中心を $(p,~q)$ とするとき,$p$ と $q$ の関係式を求めよ。
(2) 点A,Bを直径の両端とする円の方程式を
\begin{align*}
(x-p_0)^2+(y-q_0)^2={r_0}^2~~(p_0,~q_0,~r_0~は定数)
\end{align*}
の形に表せ。
(3) 前問(2)の結果を用いて,点A,Bを通る円の方程式を,$k~(\neq0)$ を定数として
\begin{align*}
k\{(x-p_0)^2+(y-q_0)^2-{r_0}^2\}+ax+by=c
\end{align*}
と表すとき,$\dfrac{b}{a},~\dfrac{c}{a}$ を求めよ。
【(1)の考え方と解答】
2点A,Bを通る円の中心は2点A,Bから等距離の位置にあるから,
\begin{align*}
&(p-2)^2+(q+1)^2=(p+3)^2+(q-3)^2 \\[4pt]&(p+3)^2-(p-2)^2+(q-3)^2-(q+1)^2=0 \\[4pt]&5(2p+1)-4(2q-2)=0 \\[4pt]&10p-8q+13=0
\end{align*}
ヒロ
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円の中心が線分ABの垂直二等分線上にあることを利用する場合は次のようになる。

【(1)の別の考え方と解答】
ABの中点が $\left(-\dfrac{1}{2},~1\right)$ であり,ABの傾きは $-\dfrac{4}{5}$ であるから,線分ABの垂直二等分線の方程式は
\begin{align*}
&y=\dfrac{5}{4}\left(x+\dfrac{1}{2}\right)+1 \\[4pt]&8y=10x+13 \\[4pt]&10x-8y+13=0
\end{align*}
円の中心 $(p,~q)$ は線分ABの垂直二等分線上にあるから
\begin{align*}
10p-8q+13=0
\end{align*}

(2) 点A,Bを直径の両端とする円の方程式を

\begin{align*}
(x-p_0)^2+(y-q_0)^2={r_0}^2~~(p_0,~q_0,~r_0~は定数)
\end{align*}
の形に表せ。
ヒロ
ヒロ

基本形で答えを書かないといけないから,中心と半径を求める方法で解こう。

【(2)の考え方と解答】
円の中心はABの中点 $\left(-\dfrac{1}{2},~1\right)$ であり,ABの長さは
\begin{align*}
\text{AB}&=\sqrt{(2+3)^2+(-1-3)^2} \\[4pt]&=\sqrt{25+16}=\sqrt{41}
\end{align*}
であるから,半径は $\dfrac{\text{AB}}{2}=\dfrac{\sqrt{41}}{2}$ となる。
したがって,求める円の方程式は
\begin{align*}
\left(x+\dfrac{1}{2}\right)^2+(y-1)^2=\dfrac{41}{4}
\end{align*}

(3) 前問(2)の結果を用いて,点A,Bを通る円の方程式を,$k~(\neq0)$ を定数として

\begin{align*}
k\{(x-p_0)^2+(y-q_0)^2-{r_0}^2\}+ax+by=c
\end{align*}
と表すとき,$\dfrac{b}{a},~\dfrac{c}{a}$ を求めよ。
【(3)の考え方と解答】
ABの傾きは $-\dfrac{4}{5}$ であるから,直線ABの方程式は
\begin{align*}
&y=-\dfrac{4}{5}(x-2)-1 \\[4pt]&5y=-4x+3 \\[4pt]&4x+5y-3=0
\end{align*}
よって,2点A,Bを通る円の方程式は
\begin{align*}
k\left\{\left(x+\dfrac{1}{2}\right)^2+(y-1)^2-\dfrac{41}{4}\right\}+4x+5y-3=0
\end{align*}
と表せる。
したがって
\begin{align*}
\dfrac{b}{a}=\dfrac{5}{4},~\dfrac{c}{a}=\dfrac{3}{4}
\end{align*}
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