志望校合格のために何をすれば良いか分からない。
あなたがこのような悩みを持っていて,勉強が上手くいかないとしたら,それは選ぶ問題集や目標が遠すぎることが原因かもしれません。
大きな目標をもつことは良いことですが,それだけだと目標が遠すぎるため,目標を達成することが難しくなります。
そこで,その目標を達成するためには何をすれば良いかを細分化することで,小さな目標を複数立てることができます。
小さな目標を1つずつ達成することで,大きな目標を達成する方法をスモールステップ法と言います。
例えば,分厚い問題集や遠い目標をもつと,終わりが見えず,不安になるので,モチベーションが長続きしません。最初は薄い問題集や達成できる目標を設定することで,大きな目標を達成することができます。
今回は,このスモールステップ法を利用して勉強することで得られる3つの利点について説明します。
Contents
スモールステップ法の定義
スモール(small)は小さいという意味で,ステップ(step)は階段や1歩の歩行という意味です。つまり,スモールステップ法とは,小さな目標を達成することを繰り返して,大きな目標を達成する方法のことです。
ちなみに,辞書では,スモールステップ法は次のように定義されています。
最初から高い目標を掲げるのではなく、目標を細分化し、小さな目標を達成する体験を積み重ねながら、最終目標に近づいていくこと。 goo辞書より引用
スモールステップ法を利用して勉強をする3つの利点
スモールステップ法を利用して勉強をすることで3つの利点があります。
- するべきことが明確になる。
- 達成感を多く感じることでモチベーションを保つことができる。
- 途中で挫折することがほとんどない。
これらの3つの利点について,1つずつ説明していきます。
するべきことが明確になる
志望校合格のために勉強しようと思っても,目標が遠すぎるため,何から手を付けて良いか分からなくなってしまいます。
したがって,まずは1つの単元に絞って勉強していきましょう。1つの単元に集中することで,複数の単元を同時に勉強するより,短期間で成果が出やすくなります。
また,1つの単元の勉強をすることで,自分が苦手な問題を把握することができるため,するべきことが明確になります。そして,するべきことが明確であればあるほど,行動を始めやすくなります。
やる気のメカニズムの記事で書いたように,行動を始めるときは最初の5分が重要です。行動を始めやすいということは,肝心な最初の5分も難なく乗り切れます。
そういう意味でも,小さな目標をもつことはやる気を出すことにもつながるため,スモールステップ法が支持されています。
達成感を多く感じることでモチベーションを保つことができる
やる気のメカニズムの記事で書いたように,達成感を感じたときにドーパミンが分泌されます。その結果,側坐核が刺激されてやる気が出ます。
したがって,スモールステップで小さな目標を立てると,目標を達成しやすくなり,達成感を数多く感じることができます。それにより,どんどんやる気が出てくるという好循環になり,勉強に対するモチベーションを保つことができます。
途中で挫折することがほとんどない
目標に向かって進んでいるときに挫折するのは,大きな壁にぶつかったときです。
しかし,スモールステップ法の勉強では,簡単に達成することができそうな目標を立てるため,大きな壁にはぶつかりません。
また,モチベーションを保つことができるため,途中で挫折することがほとんどありません。
スモールステップ法を利用した勉強法のまとめ
スモールステップ法を利用して勉強するときは,勉強する単元を1つに絞りましょう。
このとき,最も苦手な単元から勉強するのは辞めた方がいいです。ちょっと苦手だなと思う単元から勉強しましょう。勉強すること自体に慣れていない人は,得意とか苦手とかを考えず,好きな単元から勉強するのが良いでしょう。
その理由は,最も苦手な単元より,少し苦手な単元の方が短期間で成果が得られるため,達成感を感じやすいからです。
次に,使う問題集はできるだけ薄く,解説がしっかり載っているものを選びましょう。そして1冊をちゃんと終わらせることを目標にしましょう。
解説がしっかりされている薄い問題集を使うことで,比較的短期間で,挫折することなく,確実に1冊をやりきることができます。
成績が良くない人のほとんどは,1冊をやり切った経験がありません。そのため,1冊をしっかりとやりきると,今までに感じた事のない達成感を感じるはずです。また,その問題集をやる前と後では,解ける問題が増えているはずです。
1冊をやりきった人だけが感じることができる達成感や,勉強に対するやる気がどんどん出てくる感じを是非味わってください。
その先に志望校合格という大きな夢があるはずです。